「一般財団法人全国福祉輸送サービス協会」は、平成10年10月7日に運輸大臣により設立が許可されました。いま、わが国の65歳以上の高齢者人口は、総人口の約28%を占めておりますが、今後急速な高齢者の進展により、2040年には人口の35%が65歳以上の高齢者になることが予測されております。
また、障害者については、健常者と同様の生活が営めるようにという考えに基づき、自立と社会参加の要請が高まっております。
このような背景から、高齢者や障害者等の移動制約者の交通手段を確保することが社会的に大きな課題となっております。
私どもは、車椅子専用車、寝台車及び車椅子寝台兼用車のいわゆる福祉輸送車両で事業を営む事業者による団体として、昭和52年11月に全国身体障害者専用輸送車連絡協議会を発足させました。その後名称を全国福祉乗用自動車協会に、そしてさらに福祉バス事業者も含めた福祉輸送の全国的組織に発展させて全国福祉輸送サービス協会に改め、この間一貫して福祉輸送の質を高め、利用者の利便性の向上に努めてきたところであります。
当該福祉輸送サービス事業の重要性はますます高まって参ります。私どもに課せられたこれらの社会的使命を果たしていくため、社会福祉関係団体と協力し、福祉輸送の継続的発展及び利用者の利便性の向上を図り、もって社会公共の福祉に寄与するとともに、公共交通 機関として国民生活の向上に貢献する所存でございます。
今後ともよろしくご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。
全国福祉輸送サービス協会
会長:漢 二美